2011年4月5日火曜日

メルトダウンは(23)

_





● FNNニュース



時事.com 2011/04/05-05:17
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2011040500041

ピット下に水ガラス注入=石層固め、汚染水防ぐ-福島第1原発・東電

 福島第1原発事故で、東京電力は5日、2号機取水口付近のコンクリート製立て坑「ピット」や管路の下にある石層から放射能汚染水が海に流出しているとして、硬化剤の水ガラスを注入して固める作業の準備に入った。
 石の隙間を埋めることで汚染水の染み出しを防ぐ狙いがある。

 東電は4日夜、集中廃棄物処理施設内などで貯蔵している低レベル汚染水の放出を開始。
 5日以降も継続し、数日間で約1万1500トンを放出する。
 水の放射能濃度は国が定める限度の最大約1000倍。
 東電は「健康に問題はない」としているが、今後のサンプリング調査の結果によっては、厳しい批判も起きそうだ。
 東電によると、ピット周辺では、高濃度の放射能汚染水の海への流出が続いており、同社は水が流れる経路の特定に着手。
 ピット上流には、電線管が通る管路や電源ケーブル用トンネルなどがあり、汚染水はこれらを通ることが判明した。
 東電がさらに調べた結果、同トンネルには、地震でできたとみられるひびなどの損傷がある可能性が高いことが分かった。
 水はそこを経由してピットや管路の下にある石層を通り、海に流れたもようだ。
 この石層は厚さ約20センチの「砕石層」と呼ばれるもので、ピットや管路を安定させるために建設時に敷き詰められた。
 石がばらばらにある状態で、この隙間を水が通ったという。
 東電は、ピットや管路の下にある石層の周囲に機械で穴を掘り、ピンポイントで水ガラスを注入し、石を固める。
 同作業と並行し、ピットから水が流出する部分に鉄の板を押し当て、流水をせき止めることも試みる。






● TBSニュース



TBSニュース 2011/04/05 13:31
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4692328.html

海水から750万倍の放射性物質

 福島第一原発2号機から高濃度の汚染水が海へと流出している問題で、東京電力は水が流れ込んだ取水口付近の海水から国が定めた濃度限度の750万倍の放射性物質が検出されたことを明らかにしました。

 福島第一原発の2号機に近い岸壁からは、非常に高い濃度の放射性物質を含んだ水の海への流出が今月2日に明らかになっています。
 東京電力は2日以降、水が流れ込んだ付近の海水を調べてきましたが、2日の正午ごろに放射性ヨウ素131が国が定める濃度限度の750万倍、4日の午前9時ごろには500万倍検出されたということです。汚染水の流出は5日も止まっていません。

 東京電力は地下トンネルの下にある細かい砂利の層を通じて流出が続いている可能性があるとみて、この層に水ガラスと呼ばれる材料とそれを固める薬剤を注入する作業を始めました。
 地盤ごと固め、流出を止める計画です。

 放射性物質の濃度が非常に高い汚染水の処理先を確保するための低レベル汚染水の海への放出は、4日午後7時過ぎから始まり、正午までに3400トンが放出されたとみられます。




毎日.jp 毎日新聞 2011年4月5日 東京夕刊
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110405dde001040069000c.html

東日本大震災:福島第1原発事故 高レベル汚染水、施設内に6万トン

 福島第1原発の施設内にある、高レベルの放射性汚染水の分量が、約6万トンにのぼることが5日分かった。海江田万里経済産業相が同日の会見で明らかにした。

 高レベルの汚染水は1~3号機のタービン建屋とその周辺に各2万トンあるとみられる。

 大量の汚染水の保管場所を確保するため、東京電力は4日夜から、集中環境施設内などにある低レベルの汚染水計1万1500トンを直接海に放出している。
 5日午前6時までに、集中環境施設から2200トン、5、6号機から30トンを放出。
 同相は
 「私どもとすれば、やむをえない措置だったとおわびする。汚染水の放出は今回を最後にしたい」
と述べた。




NHKニュース 4月5日 20時25分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110405/t10015119361000.html

特殊薬剤注入“流出量は減少”

 東京電力福島第一原子力発電所2号機の「ピット」という施設で続く汚染された水の海への流出を止めるため、東京電力は、5日午後3時ごろから「水ガラス」と呼ばれる特殊な薬剤を注入する作業を行いました。
 東京電力は、現場の写真を見るかぎり、流出する水の量については減っていると考えられるとしています。

 福島第一原発2号機のピットと呼ばれる施設から海に向けての高濃度の放射性物質を含んだ水の流出は、見つかって3日がたっても止まっていません。
 東京電力は、これまでにコンクリートを流し込んだり、ピットにつながる配管に水を含むと膨張する「吸水性ポリマー」を投入したりしましたが、目立った効果は上がりませんでした。

 このため、東京電力は、汚染された水が配管の亀裂などから下にある石を詰めた層にしみだし、それがピットを通じて海に流れ出しているとみて、新たに穴を掘って石を詰めた層に白い粉末を流したところ、ピットから白い水が流れ出し、流出経路の可能性が高まったということです。
 これを受けて、東京電力は、5日午後3時ごろから「水ガラス」と呼ばれる特殊な薬剤を1500リットル、石を積めた層に流し込み、水の通り道を塞ぐ作業を行いました。

 東京電力によりますと、現場の写真からは、水ガラスを注入したあと、流出する水の量については減少が見てとれるということで、このあとも1500リットルの水ガラスの注入を行うことにしています。
 また、東京電力は海に流れ出た水が周辺に拡散するのを防ぐため、防波堤の崩れた部分に止水板を設置することを検討しているほか、ピットからの水が流れ込んでいる2号機の取水口付近など海の中の合わせて3か所に「シルトフェンス」と呼ばれるカーテン状の覆いを設置することを計画しています。

 一方、原発のタービン建屋では、汚染された水を取り除くための作業も続けられています。
 取り除いた水をためる復水器を空にする作業は、1号機、2号機に加えて、3号機でも5日中に始まる予定で、いずれも復水器が空になりしだい、作業の妨げとなっている高濃度の放射性物質に汚染された水を排水する計画です。








== 東日本大震災 == 



_