2011年4月1日金曜日

東日本大震災:SOS from Mayor of Minami Soma City

_

● 南相馬市市長のメッセージ
  2011年3月26日  Youtube より
http://www.youtube.com/watch?v=70ZHQ--cK40










 冒頭の4分ほど。







 最後の部分。





[注].
 なぜ Youtube があるのに動画に撮るかというと、ニュース関係のYoutubeは時が経つと消去されてしまうことが多いためです。
 記事もその事件が話題にのらなくなると、すぐに消去されてしまいます。
 とくに、このような時間とともに刻々変化しているようは事件ではそれが著しいです。
 「あれは、どうだったかな」と思って、検索してみてもでてこなかったり、「削除されました」と出てきたりします。
 これでは、データベースにならないため、いちいち面倒でもビデオにとっています。





[◆ その後]


朝鮮日報 記事入力 : 2011/04/08 09:29:23
http://www.chosunonline.com/news/20110408000019

福島原発:南相馬市長、ユーチューブで世界にSOS
原発近くの小都市…「日本のメディアは惨状を報じてくれない」

 「日本のメディアは(物資が不足している状況を)きちんと報じてくれない。
 海外のメディアにお願いしたい。われわれの状況を世界に知らせてほしい」

 福島第一原子力発電所近くに位置する南相馬市の桜井勝延市長が動画投稿サイト「ユーチューブ」に動画をアップし、世界に向けて支援を訴えた。
 11分にわたる動画は、切迫した状況を世界に知らせるため、南相馬市のある住民がビデオカメラで撮影したものだ。
 この住民は動画に
 「南相馬市長からのSOS」
というタイトルを付け、英語の字幕を表示し、3月24日にユーチューブにアップした。
 現在22万件以上のアクセス数を記録している。

 動画で桜井市長は
 「われわれは完全に孤立している。住民は飢えに苦しんでいる。
 外出も思い通りにできない。
 南相馬市長として心からお願いしたい。
 どうか支援してほしい」
と切実に訴えた。

 福島第一原発から半径20-30キロに位置する南相馬市には、現在「屋内待避」の指示が下されている。
 7万5000人の住民のうち、5万人がすでに避難している。
 桜井市長は「日本政府は自主的な避難を勧告しているが、今もガソリンが不足しており、避難したくてもできない人たちがいる。
 ここに残っている人たちは毎日、放射能という見えない恐怖と戦っている」とも述べた。

 桜井市長は日本政府に対する不満をあらわにしながら
 「現在、ボランティアの人たちは“被ばくしても自己責任”という政府の方針にも関わらず、南相馬市に来てくれている。
 しかし支援物資を持ち込む方法がない。
 われわれは見捨てられた」
とも訴えた。

 世界はそんな桜井市長の切実な訴えに応えようとしている。
 南相馬市役所には世界各国から
 「どのような支援をすれば良いのか」
といった問い合わせが数多く寄せられている。
 食糧や日用品が入った段ボールも、すでに世界各国から数百個以上が届けられた。

 現在少しずつではあるが、一部のガソリンスタンドやコンビニも営業を再開した。
 ユーチューブのコメントで自らを南相馬市住民と名乗る市民は
 「市長が動画をアップしてから二日後に、あるコンビニが営業を再開し、ガソリンスタンドや飲食店なども少しずつ店を開いている。
 今では何とか一息ついている」
と書き込んだ。

 桜井市長は6日、ニューヨークタイムズとのインタビューで
 「この動画はわれわれが世界に発信する最後のメッセージだった。
 われわれのメッセージに世界中の人々が耳を傾けてくれた」
と語った。




JCASTニュース 2011/4/21 11:42
http://www.j-cast.com/2011/04/21093733.html

【フクシマ 苦悩の地はいま】
 南相馬市長の訴え 「国もマスコミも、とにかく現場をみて」

 福島県南相馬市を南北にはしる国道6号沿いの「原発から20キロ圏」を警備していたのは、東京の警視庁からの応援組だった。「立ち入り禁止」の立て看板の横には電光掲示板もあり、赤字の「通行止」の文字が点滅していた。



 近付いてきた警察官2人がつけていたのは、防護マスクではなく、普通のマスクだった。
 ここは、避難指示区域の20キロ圏ラインからどれくらい離れているのかと質問すると、
 「ここがまさに20キロです」と警察官の1人がこたえた。

■「中に入らないのも復興支援のうち」

2011年4月19日昼過ぎ、小雨の中、警察車両のバンと「青バス」各1台が1車線を完全に塞ぎ、残る1車線は赤い三角コーンを並べ、関係車両の通行を調整していた。

警察官は
 「法律的に強制的に(20キロ圏の)中に入らせない、というわけではないのですが、中に入らないのも復興支援のうち、ということでご理解下さい」
と説明した。
 「心臓病の薬が切れそうで、新しく手に入らない。
 家に置いてきた薬をとりに行きたい」。
 こんなケースだと20キロ圏内入りを認められる場合もあるが、それは例外だそうだ。

警備地点は、国道6号と細い道の交差点のすぐ奥だ。
 細い道を右折して数十メートル進むとまた細い道との交差点があり、そこでも警察車両1台が20キロ圏側へ進入できないよう警備していた。

南相馬市は、福島第1原発の北部にあたり、20キロ圏内の避難指示区域、20-30キロ圏の屋内退避区域(うち一部は新たに計画的避難区域、残りの大半は緊急時避難準備区域へ移行見込み)、30キロ圏外と分断されている。

■コンビニ営業時間は10時から20時まで

「放射線量が高く、危険なのではないか」
との「風評被害」から一時、市内へ物資を運ぶ車両が激減した。
 桜井勝延市長(55)がユーチューブの動画に登場し、物流関係者もマスコミも市内へ入ってこないと窮状を訴え、国境も越えて高い注目を集めた。

また、原発だけでなく、沿岸部は大規模な津波被害を受けた。
 いわば二重の苦しみを味わっているわけだ。
 市によると4月19日朝現在で、死者485人、不明者989人。

市役所は、屋内退避地区にある。
 4月19日午後市役所1階で、視察に出る途中の防災服姿の桜井市長は、
 「今晩は隣の飯舘村で泊まる予定」
と説明する記者に、
 「そりゃだめだあ。南相馬で泊まらんと」
と冗談めかして話し、車に乗り込んだ。
 続きは、阿部貞康・市長公室次長兼秘書課長(56)が説明した。

阿部次長によると、物流は4月に入ってやや改善し、20-30キロ圏の屋内退避区域では、コンビニエンス・ストアや飲食店の一部が営業を始めた。
 しかし、まだ大手スーパーは開いておらず、新聞も配達されない区域が結構ある。

市内を車で走ると、屋内退避地区では、コンビニや牛丼チェーン店、ガソリンスタンドで営業している店も少なくはない。
 しかし、休業中の店舗も目立つ。

コンビニの品揃えも店によりまちまちで、2リットル入りミネラルウォーターやカップ麺、おにぎり、缶ビールも比較的豊富な店もあれば、2リットル入りミネラルウォーターが売り切れ、パン・菓子類がほとんどないところもあった。

数件のコンビニに話をきいた。
 営業を再開したのはどこも10日ほど前。
 営業時間は「10時から20時まで」と限定している。
 ちなみに、首都圏で一時品不足になったヨーグルトは、南相馬市でもあまり見当たらなかった。
 ただし、隣の飯舘村や福島市の福島駅周辺のコンビニでは、数種類のヨーグルトが潤沢にあった。

政府は4月22日、避難指示が出ている、福島第1原発から半径20キロメートル圏内を、立ち入りを原則禁じる「警戒区域」とする。 
 阿部次長は、マスコミに対し
 「政府が決定した事項なのか、それとも数ある検討案のひとつなのか、勿論峻別して報道されているとは思うが、より分かりやすく、まだ方針なのか決定事項なのかを明確に報道して頂けると、市民が混乱することが減ると思う」
と注文をつけた。

■大手全国紙のうち2社はほとんど電話取材

市役所3階の記者室を約2時間の間隔をあけて2回のぞいてみた。
 いずれも電気は消え、記者の姿はなく、2つある作業机と2つのテーブルの上にはパソコンなどもなかった。
 ある市職員によると、原発事故後、大手全国紙のうち2社は
 「市役所に記者が来たことは、あるにはあるがほとんど電話取材」、
もう1社は
 「たまに来ている」
そうだ。
 地元紙は頻繁に姿を見せている。

市役所1階は、被災証明などを取りに来た市民らがひっきりなしに出たり入ったりしていた。
 マスク姿の人の割合は、特別目立つというほどでもない。
 ある女性(61)は、一時福島市へ避難したが、
 「南相馬より(50キロ以上離れた)福島市の方が発表される放射線量の数字がなぜか高くて…」
という理由からほどなく自宅へ戻ってきた。
 物資の状態については、
 「市外への買出しに行かなくても何とかなっている」
という。
 市によると、人口7万1000人のうち、現在は約3万5000人が市内にいる。

視察から市役所へ戻った桜井市長にあらためて話を聞くと、市長は
 「国関係者もマスコミも、とにかく現地をみてほしい。
 現場の実情を認識し、事態は毎日のように変わっているということも知ってほしい」
と静かに話した。

南相馬市などから避難した子どもたちが、避難先で
 「放射能がうつる」
などと非科学的な差別を受けている実情もあると指摘し、
 「悲しくなります。
 こうしたことが起きないよう、何ができるのか、何をすべきなのか、多くの人に考えてほしい」
とも訴えた。




中国新聞 2011年4月22日 10時31分
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011042201000121.html?ref=rank

影響力ある100人に南相馬市長 米誌、被災地支援の医師も

 【ニューヨーク共同】
 米誌タイムは21日、毎年恒例の「世界で最も影響力のある100人」の2011年版を発表し、福島第1原発事故での政府の対応を動画投稿サイト「ユーチューブ」で批判、世界に支援を訴えた福島県南相馬市の桜井勝延市長(55)が選ばれた。
 宮城県南三陸町で患者の避難や治療に尽力した内科医菅野武さん(31)も含まれた。

 一般からのネット投票で選ぶ別の「世界で最も影響力のある100人」では、福島原発で作業に従事している「福島原発の作業員」が16位に入った。

 桜井市長は3月24日撮影の動画で、同原発から半径20~30キロ圏内に出された屋内退避指示により
 「南相馬市は食料、ガソリンが不足し、市民は兵糧攻め的な状況に置かれている」
と支援を訴え
 「政府や東京電力からの情報が不足している」
と批判。
 英語字幕を付け世界に発信、21日までに再生回数は35万回を超え、大きな反響を呼んだ。

 タイムは
 「日本で政治家になるということは、抑制的な態度を取り、あいまいな言葉を話す」
ことを意味するが、未曽有の地震、津波、原発事故を受け、桜井市長は
 「通常の礼儀正しさを捨て、政府や大企業にかみついた」
とたたえた。

 菅野医師については
 「津波警報が鳴った直後に、病院上階への患者の搬送を開始。
 2日後に患者全員がヘリコプターで搬送されるまで自分は避難しなかった。
 3日後、妻の出産になんとか間に合った」
とした。

 100人はタイム編集者が毎年、政治家や科学者、芸術家、経済人などから独自に選出。

 エジプトの大規模反政府デモをインターネットで呼び掛けて拘束されたワエル・ゴニム氏、
 米外交公電を暴露した内部告発サイト「ウィキリークス」創設者のジュリアン・アサンジ容疑者、
 約7年半ぶりに自宅軟禁を解除されたミャンマーの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさん、
 北朝鮮の金正日総書記の後継者に決まった金正恩氏
も選ばれた。
 100人に順位はない。




毎日.jp  2011年5月17日 地方版
http://mainichi.jp/area/niigata/news/20110517ddlk15040104000c.html

東日本大震災:福島第1原発事故 南相馬市長、県内訪れ避難所で説明 /新潟

 ◇「原発頼みから脱却を」

 東日本大震災の影響で新潟県内に多くの避難者が暮らしていることから、福島県南相馬市の桜井勝延市長が16日、柏崎市を皮切りに新潟県内の自治体訪問を始めた。
 18日までに県内10市町村の役所や避難所を回り、泉田裕彦知事とも面会する予定。
 16日には、避難所になっている見附市中央公民館で暮らす避難者の元を訪れた。

 同公民館には南相馬市から32人の避難者がおり、桜井市長は地元の現状を説明。
 同市原町区は放射線量が減っていると指摘したうえで「戻っても大丈夫だと思う」などと話した。
 福島第1原発事故については
 「東京電力と国に全責任を負ってもらう。
 責任転嫁は許さない」
と強調した。
 住民からは地震発生時の同市の防災広報体制の見直しを求める声などが上がった。

 説明を終えた桜井市長は
 「できるだけ早く南相馬市に戻れるような環境を作りたい」
と語った。
 説明を聞いた避難者の草野英光さん(60)は
 「市長が東電と国に責任を取らせるというならそれでいい。
 ただ東電と国はまだ何もしてくれていない」
と憤った。
 同市原町区から避難してきた下浦きぬいさん(58)は
 「戻っても、原発でまた事故が起きた場合のことを考えると怖い」
と話した。

 これに先立ち、桜井市長は柏崎市の山田哲治副市長を訪れ、震災や原発事故の被害状況を説明。
 避難者の受け入れに感謝するとともに、
 「原発頼みから脱却しなければならない。
 原発の安全管理と今後の復興について全国の原発立地自治体と話し合いたい」
と話した。



● 避難者と話す福島県南相馬市の桜井勝延市長(右)(見附市本町の中央公民館」で)
  YOMIURI ONLINEより



義援金の受け入れについて:最終更新日:平成23年4月13日

 市では、3月11日に発生した東日本大震災による被災者に対する生活支援の及び災害復旧・復興ための義援金につきまして、次のとおり受け付けを行っています。

南相馬市生活支援義援金について 
 ・主な使途
  被災者生活支援として被災者に義援金としてお配りいたします。
○口座番号
 七十七銀行 原町支店 普通口座 5343097
○口座名義
 南相馬市災害対策本部 本部長 桜井 勝延
 (みなみそうましさいがいたいさくほんぶ ほんぶちょう さくらいかつのぶ)
○その他記載
 御氏名、御住所、電話番号
○振込手数料
 七十七銀行各店の窓口及び全国の地方銀行の窓口(第二地銀を除く)での振込については、手数料が免除されます。





== 東日本大震災 == 



_