_
● 東京デイズニーランド
私には理解を超えることが起こった。
「東京デイズニーランド再開」
『
時事.com 2011/04/09-23:33
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2011040900369
東京ディズニーランド、15日にも再開
オリエンタルランドが東日本大震災以来、休園中の東京ディズニーランド(TDL、千葉県浦安市)を15日にも再開することが9日、分かった。
東京電力による計画停電が原則終了となったためで、12日に正式決定する。
再開に当たっては、節電対応のため営業時間の短縮などを検討している。
東京ディズニーシー(同)については、TDLの再開後対応を決める。
TDLは、駐車場の一部に震災による液状化現象が見られたが既に修復を終えている。
』
閉園への最後のアガキのように見えないでもないが。
でも世の中には、常識を超える発想をする人がいるも確かである。
「自粛の自粛」
が進行しているのがいまどきだが、ちょっと分からない。
これは自粛の自粛の限度を超えている。
ゴールデンウイークに
「さようなら東京デイズニーランド」
のフィナーレ・フェステイバルでも予定しているのか。
やはり、「ワカラナイ」のカテゴリーにいれておくことになる。
東京では花見すらも自粛、
千葉では東京デズニーランド再開。
このとんでもない温度差はいったいどこからくるのだろう。
昨日の記事にこういうのがあった。
『
毎日.jp 2011年4月9日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110409ddm002040090000c.html
東日本大震災:東日本、節電「暑い夏」 政府、夏の電力不足対策公表
政府は8日公表した夏の電力不足対策で、ピーク時の電力需要を、大企業など大口需要家25%▽スーパーなど小口需要家20%▽一般家庭15~20%--ずつ削減することを打ち出した。
大企業には強制力のある「電力使用制限令」も発動する。
家庭や中小企業には主に冷房利用の抑制などを呼びかけ、節電を「国民運動」にしたい考え。
企業も家庭も節電に汗を流す「暑い夏」となりそうだ。
◇大企業、使用制限令 産業空洞化も
真夏の電力需要のピークを前に大企業は、具体的な節電対策作りを急いでいる。
ピーク需要を自主的に抑えられないと、電気事業法27条に基づき、強制的に電力使用量を減らされ、生産や営業の計画に支障が生じるためだ。
自動車業界は、完成車メーカーが平日に順番で休業する「輪番休業」によるピーク需要の25%削減を目指していた。
しかし「複数の完成車メーカーに納品する部品メーカーは操業せざるを得ず、効果的ではない」(自動車メーカー幹部)との見方が浮上。
このため日本自動車工業会は、月、火曜日は電機、水・木曜日は化学など、業界単位での輪番休業を経済産業省などに提案する方針だ。
だが、他業界が受け入れる保証はない。
電機業界からは「小型の半導体から、大型の電気設備、プラントまで、操業形態が全く異なり、一くくりに輪番と言われても対応できない」(大手メーカー)との声が上がる。
特に、一度停止すると、生産ラインの再稼働に1週間かかる半導体メーカーは
「輪番が事実上の長期休業になりかねない」(大手メーカー)
事情を抱える。
ルネサスエレクトロニクスなどは電力使用が制限されても操業できるよう自家発電装置の活用も検討する。
一方、企業ごとの節電には前向きで、東芝は夏休みの延長や事業所ごとの休日分散などによる3割削減が目標。
日立製作所は「夜間操業の増加や自家発電の増設を検討中」(中西宏明社長)という。
流通では、百貨店業界が輪番休業の実施に向けた調整を進めている。
コンビニエンスストアのサークルKサンクスは、取締役会の開催場所を東京都内から愛知県の本部に移すことを議論。
生鮮食品管理のための冷蔵設備の節電も課題で、屋外看板やショーケースの消灯、店内照明の削減で10%程度カットしているダイエーは
「食品管理に影響を出さないことを前提に、一段の削減を図りたい」(桑原道夫社長)
としている。
鉄道各社は主に間引き運転で節電する。
夏場の電力需要ピーク時の午後1~3時を中心に間引き、朝夕のラッシュ時の混雑をできるだけ緩和したい考え。
冷房温度の高い「弱冷房車」も増設するとみられる。
銀行業界は
「店舗外の現金自動受払機(ATM)休止ですら苦情が殺到した。
決済機能を損なう店舗休業は容易でない」(大手行)
として、各行の自主判断に委ねる。
第一生命経済研究所は、電力の使用制限で生産が抑制されれば、7~9月の実質国内総生産(GDP)を1兆円超押し下げる可能性があると分析。
永浜利広・主席エコノミストは
「夜間や西日本での生産を増やすなどの対策を急がなければ、日本経済への打撃は大きくなる」
と強調。
自動車や電機各社の海外移転に弾みが付く可能性もあり、
「電力問題が国内の産業空洞化を加速しかねない」(ニッセイ基礎研究所の矢嶋康次主任研究員)
との懸念も出ている。
◇東電、5000万キロワット供給目標
東電の現在の電力供給能力は約4000万キロワット。
東電は7月末までに650万キロワットを上積みする計画。
被災した鹿島火力6号機(茨城県神栖市、出力100万キロワット)の復旧を急ぐほか、定期検査中の火力を稼働させる。
タイ電力公社や韓国・現代重工業から提供を受けるガスタービン発電機も活用する。
さらに、周波数の異なる西日本から電力融通を受けるための周波数変換装置の増強などで「何とか5000万キロワットまで積み上げたい」(藤本孝副社長)としている。
一方、政府は、東電の現行計画では夏の供給能力が4500万キロワットにとどまると見込み、500万キロワットの上積みを目指す。
だが、夏の電力需要は昨年のような猛暑なら6000万キロワットに上る。
深刻な電力不足に陥るのは必至で不測の大規模停電を回避するため節電は不可欠だ。
◇経産省「西へ旅行を」 家庭、有効策なく
「家族はなるべく一つの部屋でだんらんし、冷房する部屋を減らす」
「エアコンの代わりに扇風機」
「すだれの利用で太陽熱を遮断」--。
政府の電力不足対策には、このような一般家庭向け節電策も盛り込まれた。
夏場のピーク時の電力需要を抑えるには、全体の約2割を占める一般家庭の協力も不可欠。
だが、「家庭など小口需要家に強制的な電力利用削減策はとれない」(経済産業省幹部)ため、家庭の電力需要の約4分の1に及ぶエアコンに焦点を当てた具体的な節電策を提示することにした。
消費活性化と「電力需要の西日本シフト」を図れるとして、「西日本へ家族旅行を」することまで呼びかけた。
強制力のない提案を実行してもらうため、政府はメディアや学校、職場などあらゆるルートを通じた広報活動を展開する方針。
具体的には、電力需給の逼迫(ひっぱく)状況を「電気予報」として公表し、節電の必要性を分かりやすく訴える。
政府のホームページを通じて節電アイデアも公募する。
また、蓮舫・節電啓発担当相は8日の閣議後会見で、消費電力の少ないLED(発光ダイオード)照明や、冷房効果を高める複層ガラスの一般家庭への導入に「補助を検討すべきだ」と述べた。
閣僚からは
「もう一段の節電のためには、電気料金体系を変えるべきではないか」(与謝野馨経済財政担当相)
など、ピーク時の電気料金値上げを念頭に置いた発言も出ている。
一方、日本エネルギー経済研究所は8日、東電管内で家庭のピーク需要の約23%に相当する約245万キロワットの削減が可能との試算を公表した。
▽エアコンの設定温度を1度上げる(節電量64万キロワット)
▽エアコンのフィルターを掃除(44万キロワット)
▽AV機器等の待機電力をカット(38万キロワット)--
などで、特に昼から夕方の節電効果が大きいという。
同研究所は
「電気予報など、需給状況を正しく伝え、節電マインドを促す取り組みが必要だ」
と指摘する。
==============
■民間企業が夏に向けて検討する節電策
<業界> <対応>
自動車 輪番休業。他業界にも呼びかけ
電機 長めの夏休み。自家発電の増設
鉄鋼 自家発電の稼働。定期点検の集中実施
化学 自家発電をフル稼働
百貨店 平日に輪番休業
鉄道 間引き運転や冷房温度高め設定
』
どう考えてみても再開できるような電力事情にはなっていない。
真夏のピーク時は閉園する、というわけにもいくまい。
なにしろ、開園されれば子どもが夏休みを楽しみにしてしまう。
一番マズイ時になる。
夏休みはやりません、というわけにもゆくまい。
それに何時電車の運行が止まるかわからない状態では電車では行かれない。
とすれば、すべて車での入場者になる。
このヤバイ時期、遠くから車で遊園地へ出かけてくる人がどれほどいるだろうか。
とすれば、せいぜいのところ車で1時間圏内の人が対象になってくる。
常識的に採算が取れるのか。
果たしてそれでも開園する気だろうか。
やっぱり、ゴールデンウイークに
「さようなら東京デイズニーランド」
の花火を打ち上げるつもりなのであろうか。
ワカラナイ!
[◆ その後]
『
モデルプレス 2011-04-11 17:44:00 配信
http://mdpr.jp/021136624
ディズニーランド、15日の再開報道について関係者がコメント
千葉県浦安市の東京ディズニーランドおよび東京ディズニーシーを運営する株式会社オリエンタルランドが11日、一部メディアによる営業再開報道についてコメントした。
3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の影響により休園となっている両パークだが、一部では
「東京ディズニーランドが先行して4月15日に営業再開する」
と報道されている。
この件についてモデルプレスが株式会社オリエンタルランド広報部に電話取材を行ったところ、
「こちらではまだそのような発表はしておりません」
とのコメント。
4月12日に正式な発表を行うという報道についても
「正式発表の日程もまだ確定しておりません」
と否定した。
(モデルプレス)
』
一体、どうなっているんだ、この東京デイズニーランド再開の報道は。
どこがニュースソースなんだ。
どれが正しいのだ。
マスコミはもう少しマジ目に報道しろ。
[◆ さらにその後]
『
産経ニュース 2011.4.12 16:46
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110412/biz11041216470028-n1.htm
東京ディズニーランド、15日再開も営業時間は短縮
● 地震時の駐車場
● 休業中の東京デイズニーランド
オリエンタルランドは12日、東日本大震災で休園している東京ディズニーランドを15日に再開すると発表した。
営業時間は午前8時から午後6時。例年、この時期は午後10時まで営業しているが、節電のため営業時間を短縮する。
東京ディズニーシーについては時期は明確にしていないものの、早期の再開を目指すとしている。
ディズニーランドに39あるアトラクションのうち、地震で施設の一部外壁が破損した大型アトラクション「ビッグサンダー・マウンテン」と、定期点検中の「カリブの海賊」、事前予約制の舞台「ザ・ダイヤモンドホースシュー・レビュー」の3施設を除く36施設で運営を再開する。
5月14日までの間は、チケット料金のうち1人300円を被災地復興の義援金として日本赤十字社に寄付する。
ディズニーランド、ディズニーシーとも3月11日の地震発生直後から営業を停止。
園内では大型アトラクションの一部外壁が壊れたり、路面にヒビが入ったりしているほか、駐車場の一部が液状化現象で陥没する被害にあったが、すでに補修作業を終えており、営業の再開時期を模索していた。
』
これは本当だろう。
前に書いたが、どうなんだ。
もし、開園中に東海大地震でも起こり津波がきて、入園者をひっさらっていったらどうなる。
津波が発生したときの避難対策はできているのか。
誘導システムはどうなっている。
津波時の社員教育はできているのか。
近くに津波を避けるための高台はあるのか。
そこまでの避難経路は確立されているのか。
「おわび」どころじゃないぞ。
まだ、地面は揺れているぞ。
『
NHKニュース 2011年4月12日 18時17分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110412/t10015266231000.html
気象庁 広範囲で強い揺れに注意
東北から関東にかけての太平洋側では活発な余震活動が続いていて、12日朝、千葉県で震度5弱を観測したほか、午後には11日に続いて福島県と茨城県で震度6弱の激しい揺れを観測しました。
気象庁は、広い範囲で強い揺れの地震に十分注意するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、先月11日に巨大地震が起きた東北から関東にかけての太平洋側では活発な余震活動が続いています。
12日朝8時すぎには、千葉県東方沖を震源とするマグニチュード6.4の地震があり、千葉県旭市と香取市で震度5弱の揺れを観測したほか、関東の広い範囲で震度4の揺れを観測しました。
12日午後2時すぎには、福島県浜通りを震源とするマグニチュード6.3の地震があり、福島県いわき市と茨城県北茨城市で震度6弱の激しい揺れを観測したほか、福島県と茨城県で震度5強や5弱を観測しました。
福島県と茨城県では11日も震度6弱を観測するマグニチュード7.0の地震が起きていて、気象庁は、いずれの地震も先月11日の巨大地震の余震とみています。
また、東日本の内陸でも地震が多くなっていて、12日午前7時半ごろ、長野県北部を震源とするマグニチュード5.6の地震があり、長野県栄村と木島平村で震度5弱の揺れを観測し、長野県と新潟県、それに群馬県で震度4の揺れを観測しました。
長野県では、巨大地震の翌日の先月12日にも震度6強の地震がありましたが、12日朝の地震は震源が離れていることなどから気象庁は余震ではないとみています。
気象庁は、引き続き、広い範囲で強い揺れとなる地震が起きるおそれがあるとして十分注意するよう呼びかけています。
』
少なくとも地面が、揺れるのが収まってから、というのが常識ではないのか。
駐車場を修理したから営業再開、
施設が壊れていないから再開、
といったものではないはずだ。
欲に目がくらんでいるのじゃないか。
客の大半は、子どもに若者だぞ。
とてもじゃないけど、この経営者の倫理感覚は「ワカラナイ」。
== 東日本大震災 ==
_