2011年4月9日土曜日

大連立は

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 この非常時、日本復興のためには、挙国一丸の民主党と自民党の大連立が望ましい。
 というのは建前としてはあるが、実際は無理だろう。


中日新聞 2011年4月9日 01時56分
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011040990015605.html

自民・大島氏、首相退陣約束で大連立の可能性 

 自民党の大島理森副総裁は8日、日本記者クラブでの講演で、民主党との大連立構想について、菅直人首相が復興に一定のメドが付いた時期での退陣を約束すれば、応じる可能性があるとの考えを示した。

 大島氏は「自分の職をかける気迫や覚悟がみえないことが、最大の壁だ」と指摘。
 先の大連立をめぐる民主党との話し合いでも、
 首相の退陣確約が「(連立のための)カギだと話した」
と紹介した。
 大連立そのものには
 「政党が力を合わせて危機を乗り切るべきだ」
と、必要だとの考えを示した。


 「大連立」そんなものできるわけがない。
 民主党としてはやって欲しい。
 なぜなら、いま民主党のやらされていることは、自民党政治の尻拭いである。
 もし、自民党が政権に復帰したらどうなる。

 「美味しんぼ」雁屋哲ではないが、

 しかし、はっきりしておきたい。
 地震は天災である。
 だが、原発事故は人災である。
 過去の自民党政権の遺産である。
 自民党の現議員たち・前議員たち・元議員たち、総出で福島冷却水問題に当たれ。
 本当に国を思って原発を建てたのなら、今こそ
 自民党人柱隊を作って福島原発に突入せよ。
 今の民主党政府の取り組み方を批判する資格はお前たちにはない。
 分かっているのか、この、腐れ自民党どもが!
 貴様等の悪政が今の悲劇を招いているんだ。
」 
 ということになる。

 この大震災が起こったいま、
 政権政党・自民党という構図は将来にわたって絶対に出てこない。
 言い換えれば自民党が、豊かさをもたらしたが、そのアカがウミとなって出てきている。
 アカをウミを吐き出せねば、明日の日本はない。
 今の政府はただ、これまでの自民党政治の尻拭いをさせられているだけである。
 これが民主党だからいい。

 もし、この時期に自民党が政権にいたら、とんでもないことになっている
 非自民党だから何とか収まっている。
 大連立を組むと、吊るし上げを食らうのは、自民党出身の大臣。
 その分、民主党はホッとするということになる
 今の自民党は政治から逃げ出したい、という思惑がある
 国民としては、政権にもどして、袋叩きにしたいという思いもあるかもしれない。

 だから、どうにも大連立には参加できないのである。
 大連立参加は命脈を縮めるような行為に過ぎない。
 この大災害をきっかけに、原発が設計寿命を終えると停止していくと同じように、自民党も少しずつ影をひそめ、徐々に力を失っていく。
 そして最後は原発全廃とおなじように、自民党全廃となり消えていく姿がみえている。

 いまの自民党とは、
 「豊かさのアカ
なのである。
 役割を終えているのである。
 そして、その豊かさを享受させてもらった国民が日本人なのである。
 豊かさに酔ったのが日本人なのである。
 そして、今、「孤児と言われ、無能と言われ」ている。
 日本の時代が変わりつつある。
 世界がどうあろうとも、日本の時代は確実に方向転換させられている。
 豊かさのアカをとる過程に入りつつあるといえよう。

 政治というのは常に大きな問題を抱えている。
 外交・内政、与党・野党。
 でも、時代はおなじところに留まってくれない。
 いつも動いている。
 特に、日本の動きは恐ろしい。
 希望のない時代に向かっている。
 が、その次代に希望を抱かないと人はやっていけない。
 ということは、希望なるものの定義、それが変わっていくということである。
 言葉の定義すらも変わっていくということである。





== 東日本大震災 == 



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