2011年4月10日日曜日

チェレンコフ光

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● ニュース画面


 確かNHKニュースだと思うが、上の画像のニュースをやっていた。
 強い余震が起きた時で、アナウンサーは
 「発電所あたりで何かあったのかもしれません」
といったようなことを言っていた。
 でもあとでのニュースだと、そういうことはなかったようである。
 ならば、一体この光はなんだったのかという疑問が起こってきている。
 さらに、面白いのは、このニュースが削除されているということである。


ガジェット通信 2011.04.08 07:30:03
http://getnews.jp/archives/109781

昨晩の強い余震と同時に発生した謎の発光? ライブカメラにうつったその青い光とは
地震発生時に謎の青い光が

 4月7日の23時40分頃に起きた地震の際に、仙台市北部にて青い光が発光するのをライブカメラが捉えた。
 その謎の青い光は1度ではなく何回か発光しており数キロも離れているであろうライブカメラの場所まで光が届いている。
 謎の青い光が何回か発光したあとに仙台市の街が真っ暗になる様子も映されており、変電所のショートではないかと言われている(現時点で確かなソースはない)。

 ライブカメラの場所から光った場所を特定する者まで現れ、光った場所が変電所だと確認する者がいる。

 では何故みんなは「青い光」に拘るのか? 
 かつて臨界事故が起きた際に作業員が「青白い光を見た」と証言した、という話があるが、どうもそのことがみんなの頭の中にあるらしい。
 原子力発電所の用語に“チェレンコフ光” と呼ばれる物がある。
 これは荷電粒子の速度が光速度よりも速い場合に光が出る現象“チェレンコフ放射”にて生じる光だそうだ。
 ここで誤解してはいけないのが「チェレンコフ光=臨界事故」という誤解だ。
 “あいは、正常通常運転中も確認することができるものなのだとか。
 また臨界事故時に作業員が見たという「青い光」とこの“チェレンコフ光”は別の現象だという確認が取れている。

 今回の青い光が臨界事故によるものではないのかというナーバスな発言もネットで見受けられた。
 この謎の発光に関して、公式には何の発表もないのだが、こんな時だからこそ、それが何なのか理由を知りたい。
 これは推測だが、向きや距離を考えれば変電所が発光したあたりにあるので(そちらには原子力発電所はありません)、やはりそこに強い光の理由があるのかもしれない。




 ニュース関係のビデオは時期が過ぎるとどんどん消されていく。
 内容が不備のものは新聞社が消してしまう。
 著作権のクレームでも消されてしまう。


● こんな具合

 よって、ニュース関係のビデオは保存が保証されていないといっていい。
 そこで、後日のために個人用にデータベースを作っているときは、出来る限りカメラにとっておくようにしている。


 ところで、この原発から出ると言われている青い光線「チェレンコフ光」とはなんなのか。
 Wikipediaで検索してみた。

 チェレンコフ放射(チェレンコフほうしゃ、Čerenkov radiation、Cherenkov radiation)とは、荷電粒子が物質中を運動する時、荷電粒子の速度がその物質中の光速度よりも速い場合に光が出る現象。
 チェレンコフ効果ともいう。
 このとき出る光をチェレンコフ光、または、チェレンコフ放射光と言う。

 この現象は、1934年にパーヴェル・チェレンコフにより発見され、チェレンコフ放射と名付けられた。
 その後、イリヤ・フランクとイゴール・タムにより、その発生原理が解明された。
 これらの功績により、この3名は1958年のノーベル物理学賞を受けた。

 相対論は真空中の光速がどんな場合にも一定(c)であることを仮定しているが、物質中を伝播する光の速度は、cよりもかなり遅くなることがある。
 たとえば、水中の伝播速度は0.75cにすぎない。
 粒子は、核反応や粒子加速器などによって加速され、この速度を超えることが可能である。
 チェレンコフ放射は、荷電粒子——たいていは電子である——が(絶縁された)誘電体を、光よりも速い速度で通過するときに放射される。

 チェレンコフ放射は、しばしば飛行機や弾丸が超音速で移動するときに発生するソニックブームに喩えられる。
 超音速の物体によって発生する音波は、十分な速度がないため、物体自身から離れることができない。
 そのため音波は蓄積され、衝撃波面が形成される。
 同じようにして、荷電粒子も絶縁体を通過するときに、光子の衝撃波を生成することができる。

 チェレンコフ光の例としては、原子力発電所の燃料が入ったプールの中で見える青白い光がある。
 東海村JCO臨界事故やチェルノブイリ原発事故で「青白い光を見た」と作業員が言ったので、臨界事故の確認がとれた。
  なお、東海村JCO臨界事故で見えた光がチェレンコフ光であったか別現象であったかについては、臨界事故の記事に考察がある。


● アメリカ/アイダホ国立研究所内にある新型実験炉で観測されたチェレンコフ放射の例


 つまり、光の速度は超えられない、というのは条件次第ということになる。
 何かが、光の速度を超えると、この光を発するということらしい。



== 東日本大震災 == 



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