2011年4月5日火曜日

放射性物質が韓国に流入する3つの経路

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● 放射性物質が韓国に流入する3つの経路



朝鮮日報  : 2011/04/05 09:42:48
http://www.chosunonline.com/news/20110405000030

福島原発:放射能汚染水、韓半島に来るまで2-3年
韓国人が食べるイカ、サバへの影響は?



 東京電力は4日、福島第一原子力発電所構内にたまっている放射能汚染水1万1500トンを海に放流することを決めた。
 これに伴い、海水を通じた放射能汚染に対する心配の声が高まっている。
 しかし専門家は
 「海水や魚介類を通じて韓国国内に放射能汚染の影響が及ぶ可能性は非常に小さい」
と説明している。

■放射性物質が海流にのって韓半島に来るまで2-3年

 被害が発生する可能性はまず考えられない。
 韓国海洋研究院気候沿岸災害研究部のイ・ジェハク部長は4日、
 「福島第一原発近海の海水が韓半島(朝鮮半島)にまでたどり着くには、太平洋を1周回って来なければならない。
 海流は速い場合でも秒速約1メートルなので、太平洋を1周して韓国の沿岸までたどり着くには2年から3年はかかるだろう」
と述べた。



 福島第一原発の沖合を流れる黒潮は、一度太平洋に抜けてから時計回りでフィリピンと台湾を経て再び日本に戻ってくる。
 この際、一部が大韓海峡を通じて韓国沿岸に流れつくことも考えられる。
 韓国海洋研究院のキム・ヨンホ博士は
 「福島第一原発から出た放射性物質は、太平洋に流れ出す過程で海水によって薄まるので、後に韓国にまで流れ着くころには自然状態を越えるようなことはない」
と述べた。

 国立海洋調査院の関係者は
 「韓国の東海(日本海)は北太平洋に比べて海水面が高い。
 また大韓海峡を通じて東海に流入した海流は、津軽海峡から再び太平洋に抜けていく」
と説明した。
 つまり放射性物質が東海に影響を及ぼす可能性は一層小さくなるということだ。

 海洋研究院のイ・ジェハク本部長は、
 「ただし半減期が2万4000年と非常に長いプルトニウムの場合、これがもし海に流れ出せば、非常に長期間にわたり世界の海洋生態系に影響を及ぼす。
 そのため放射性物質の流れは、今後も追跡していかねばならない」
と述べた。

■魚介類が放射能に汚染される可能性は低い

 4日、福島県の隣にある茨城県北部沖合で水揚げされたコウナゴから、基準値の2倍を越える放射性ヨードが検出された。
 しかし韓国の国民が放射能で汚染された魚介類を口にする可能性はほとんどない。

 国立水産科学院のカン・スギョン博士は4日、
 「福島第一原発沖合に生息する魚介類の移動経路から考えると、イカのごく一部が日本から韓国にやって来ることも考えられるが、韓国の漁船に水揚げされる可能性はほとんどない」
との見方を示した。

 イカは9月から11月ごろに津軽海峡を経てごく一部が東海にやってくることがある。
 しかしその場合も日本の排他的経済水域内の沿岸に沿って南下するため、韓国の漁船に水揚げされる可能性は小さい。

 一部ではサバがやって来るとの見方もあるが、水産科学院によると、韓国は済州島の南沖合で産卵する対馬系群を水揚げしており、これは日本で水揚げされる太平洋系群とは異なるため、これらが混ざり合う可能性はほとんどないという。
 国立水産物品質検査院は「日本政府は放射性物質の流出海域で操業禁止措置を下しており、また津波によって沿岸地域では漁業基盤が崩壊しているため、この海域で水揚げされた魚介類が韓国に輸入される可能性はほとんどない」と説明した。

 日本から韓国に輸入されるスケトウダラは、ほとんどが福島第一原発沖合から北に数百キロ離れた北海道で水揚げされたものであるため、放射能汚染とは直接の関係はない。
 また先月25日からは日本産魚介類の全量を対象に放射能検査も行われている。
 農林水産食品部は4日、
 「これまで日本から輸入されたものや、韓国産の魚介類から放射能が検出されたという報告は1回もない」
と発表した。

■風向きが変わっても影響は小さい

 放射性物質が風に乗って韓国に流入する経路は様々だ。
 気象庁は当初、偏西風が季節に関係なく吹いている影響で、韓国に放射性物質が流入することはあり得ないとの見方を示していた。
 しかしその後、韓国でも放射性物質が検出されると、これは福島から北極を経て流入したと説明されていた。
 さらに気象庁は 4日、放射性物質は日本の南方に移動してから、7日目ごろに南西の風に乗って韓国に流入することもあり得るとの見方も新たに示した。
 当初は2週間から3週間と予想されていた流入までの期間も、今では3日から4日に見直されている。



 ノルウェー大気研究所(NILU)も最近になって同じような分析結果を発表した。
 しかし韓国原子力安全技術院(KINS)のユ・チョルホ院長は
 「ノルウェーの研究所が調べた前提条件とは異なり、現在、福島第一原発から半径50キロから100キロの地域における放射能の数値は引き続き低下している」
 「(気象庁とNILUの予測通り)風が吹いても韓国に流入する放射性物質はごく微量で、人体に影響を及ぼすようなレベルではない」
と述べた。


 日本近海の漁業は壊滅的打撃を受けることになる。
 海産物関係の未来は暗い。
 仮にレベルが低くてもイメージが悪くなり、すべての輸出はストップする。
 国内的には、寿司屋が立ちゆかなくなる。
 遠海ものと養殖ものになる。
 おいしい近海物が消え、すべての味が大味に変わる。
 影響はどこへ広がっていくだろうか。





== 東日本大震災 == 



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