2011年4月3日日曜日

義援金のゆくえ

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ここへんjapan 2011年04月03日09:00
http://koko-hen.jp/archives/2969428.html

義援金の行方
 
今回の震災をうけて世界各国で義援金の活動が活発化しています。
 僕のバンクーバーにあるカフェでもカナダ赤十字と契約の上、募金箱を置かせていただいております。
 集まったお金はカナダ赤十字から日本赤十字に送られることになっております。

 さて、国内では日本赤十字が義援金に関する中心的役割を果たしておりますが、その義援金が何処に行くか、ということについては案外知られておりません。

 赤十字では義援金配分委員会を設立しその決議に基づき都道府県、市町村に分配、更にそのお金は被災者に届けられることになっております。
 つまり、義援金は基本的には何かの物資として送られたりインフラ等の復興に使われるわけではありません。
 また、日本赤十字の運営は別会計になっており、義援金は基本的には全額配分されるようです。
 一方カナダ赤十字の場合は経費率が10%程度(大災害の場合は特例レートが適用されるようです)取られますから同じ赤十字でも運営が大分違うようです。

 さて、その義援金が実際いくらになって被災者の元に届けられるか、ということですが、過去の事例をみると

 平成19年能登半島地震の際は義援金は石川県で死亡者に40万円、重傷者に35万円、住戸が全壊した場合が150万円、半壊で75万円程度となっております。

 また、平成20年宮城県内陸地震の際は義援金は岩手県や宮城県で死亡、重傷者は500万円から35万円、一方、住宅の全壊は500万円から300万円、半壊が350万円から150万円程度と大きな幅が生じています。
 まさにそのときの被害規模、及び配分を受けた委員会のエリアの被害状況によるということになります。

 平成19年中越沖地震では全壊が多く900戸以上で配分は150万円となってるようです。

 今回の地震で仮に死亡、行方不明者が22000人で一人40万円配分するだけで88億円。
 全壊した被災住宅が仮に30000軒とすると100万円の配分を受けるだけで300億円いるのです。
 つまり、もしも過去の事例と同程度の義援金配布を求めるのだとしたら重傷者、半壊の家の義援金まで考えれば桁違いの金額が必要とされることになります。(北陸や宮城内陸地震での義援金総額は数十億円規模)

 また、ハイチやスマトラの地震に比べて東日本大震災に対する義援金は絶対額はともかく、物価水準の相違を考えると配分の効用は少ないともいえます。
 海外において日本は世界で最も金持ちの国というイメージが強く、募金活動の盛り上がりを抑えている可能性があることは否めません。

 ネットなどでは有名人や企業が多額の募金をしていることが話題になっておりますが、本当に必要な情報は今、総額でいくらぐらい集まっているのかということであります。
 そして前例に倣う必要額がいくらで目標にまだどれだけ達していない、という強いメッセージが欲しいと思います。

 もちろん現時点で被害状況がはっきりしていませんので数値化するのは無理なのですが、どの程度募金が集まっているのかめぼしでも欲しいと思いませんか?

 闇雲に募金してくださいというよりもっとモチベーションがあがるような形はとっても良いのかと思います。

 日本人は清貧で募金したあとのことは気持ちよく忘れているかもしれませんが、実態としてどうなのかというのはしっかり捉えるべきかと思います。
 少なくとも僕の感覚では今の募金額では従前程度の配分を行うには全く足りていないのではないかと思います。




ZAKZAK(夕刊フジ) 2011年03月28日17時00分
http://news.livedoor.com/article/detail/5446770/

目の前で苦しんでるのに“400億円の善意”渡せないワケ

 東日本大震災の被災者に向け、全国からこれまで400億円超の義援金が日本赤十字社(東京)に寄せられた。
 ところが被害の全容が把握できないため、配分の見通しが立っていないことが、28日までに分かった。
 受け皿となる各県では被災者支援や遺体の処置に追われ、とても手が回らない状況なのだ。

 日赤や「赤い羽根共同募金」で知られる中央共同募金会などに集まった義援金は、被災した都道府県が設置する「義援金配分委員会」に全額渡される。
 委員会には市町村や日赤なども加わって分配対象や金額を検討し、被災者に行き渡るようにするという。

 95年の阪神・淡路大震災では、発生2週間で日赤に義援金「約164億円」が集まった。
 これに対し、東日本大震災では25日までに「約401億円」もの善意が寄せられた。
 阪神・淡路を2倍以上も上回るペースだ。

 ところが、今回の震災後、義援金の受け皿となる配分委員会を立ち上げた自治体は、まだない。
 被災の全容が分からず、配分を決められないためだ。
 宮城県庁の担当者がこう訴える。
 「なるべく早く被災者の元に届けたいが、公平に渡すことも重要。
 把握できない被害もあり、今分かっている方々だけに渡すのは難しいことも理解してほしい」

 被災地が広範囲にわたっていることも問題を複雑にしている。
 08年6月の岩手・宮城内陸地震では、両県がそれぞれ委員会を立ち上げ、義援金は被害状況に応じて両委員会に渡された。
 ところが、今回は被害が甚大な岩手、宮城、福島の3県以外にも、被災者が複数の道県にまたがっている。
 茨城、千葉でも避難所生活をおくる被災者が多数いるだけに、宮城県庁の関係者も
 「08年のケースはまったく参考にならない」
と頭を抱えた。

 ある自治体の担当者が明かした。
 「被害が甚大な岩手、宮城、福島の3県が協力、調整してまず委員会を立ち上げる。
 そこへ他県の自治体が加わり、義援金を受け取る方向で調整が進められています」

 阪神・淡路大震災では「最終的に1793億円」の義援金が集まり、被災状況によって1世帯当たり平均で約40万円が配分された。
 東日本大震災ではどうなるのか。





共同通信 2011/04/03 20:24
http://www.47news.jp/CN/201104/CN2011040301000529.html

大震災の義援金、1千億円超える 配分難航、国が調整へ

 東日本大震災で日赤と中央共同募金会に寄せられた義援金の総額は、3日までに「1154億円」に上った。
 被災地では当面の生活資金としての支給に期待する声が強まっているが、被害が広範囲で日々拡大していることから自治体の手が回らず、被災者に届く見通しは立っていない。

 具体的な配分額は、被災した自治体が参加する委員会を立ち上げて決定する見込みだが、国は配分額確定前にも暫定的な支給を要請。配分基準の作成について自治体間の調整に乗り出すことも検討している。

 「着の身着のままで飛び出した人がほとんどで、少しでもお金がほしいという声が届いている」。
 3日のNHK番組に出演した宮城県の村井嘉浩知事は支給を急ぐ考えを示したが、同時に
 「亡くなった人が日に日に増える現状では被害が確定できず、公平な配分が困難だ」
と嘆いた。

 日赤には2日時点で約980億円、中央共同募金会には3月31日時点で約174億円が集まった。
 1995年1月に起きた阪神大震災では、2001年3月末までに「1793億円」の義援金が寄せられたが、今回は発生から20日余りで1千億円を超え、過去に例を見ない規模になっている。

 義援金は国の防災基本計画に基づき、被災した県ごとに配分委員会を設置し、被害の大きさや世帯の構成などに応じて支給額を決める。

 これについて、枝野幸男官房長官は3日の記者会見で
 「月単位というレベルでなく、早い段階で(暫定的な配分を)やっていただきたい」
と強調。
 片山善博総務相はNHK番組で
 「最終的な配分は政府が決めることではないが、(自治体間の調整を図るための)何らかの目安を作って早めに配れるようにしたい」
と述べた。





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 2豪ドル以上の寄付は、オーストラリア連邦国税庁(ATO)へのタックス・リターン(所得税申告)の際に全額が経費扱いとなり、「税の優遇措置(寄付金控除)」の対象になります。
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BSB 012010
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※振込手数料については各自ご負担いただくことになります。

To our friends, readers and clients

The earthquake and tsunami disasters in Japan

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What we offer to you:

1. We will publish in our newspapers and on our website: www.25today.com, the names of all the
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will be on 25th each month. If you do not wish your name to be published, please tell us so.

2. If you require a receipt for your donation, please tell us so. We will do some paperwork for
you and the receipt will be forwarded to you directly by Australian Red Cross. Donations over $2.00 are 100% tax deductible.

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● その他の募金活動
・オーストラリアン・レッド・クロス「ジャパン・アンド・パシフィック・ディザスター・アピール2011」
・日本赤十字社 「東北関東大震災義援金」
・財団法人海外日系人協会 「日系人東日本大震災募金」
・日本財団 「民による民のための災害緊急支援基金」
・Yahoo! 「東北地方太平洋沖地震」
・シティバンク
・JAL 「東北地方太平洋沖地震 救難支援マイル」
・TSUTAYA 「【緊急募金】東北地方太平洋沖地震」
・SHOW YOUR HEART 「"SHOW YOUR HEART" 基金」
・中央共同募金会 「東北関東大震災義援金」
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・社団法人 日本動物福祉協会 「東日本大震災 義援金」
・レディ・ガガ 「ジャパン・アースクウェイク・リリーフ・リストバンド」
・カウラ日本文化庭園 「豪州赤十字東北地方太平洋沖地震災害救援金」
・新老人の会オーストラリア、救済募金
・ゴールドコースト日本人観光協会募金箱設置場所
・ゴールドコーストの日本語医療センターに募金箱が設置

●チャリティー活動告知一覧 【QLD州】
・カンジ&サザンクロスによるチャリティー・ライブ(4月2日・ブリスベン)
・映画「地球交響曲(ガイアシンフォニー)第4番」チャリティー上映会(5月15日・ゴールドコースト)
・「寿司ジパング」「一番ラーメン」で食事をするとそのまま募金に(3月25日・ケアンズ)
・ラングポーツが入学金を日本赤十字社へ寄付(~5月11日・ゴールドコースト)
・ゴールドコースと日本人会とMCCGCによる被災地救済募金イベント(3月26日・ゴールドコースト)
・Please Help Japanアフタヌーン・ピクニック・イベン (3月26日・ブリスベン)
・Inala Town Centreチャリティー・ライブ (4月2日・ブリスベン)
・Support Japan night (4月13日・ブリスベン)
・震災被災者支援グループ発足(ブリスベン)
・GC日本人会でチャリティーTシャツを販売(ゴールドコースト)
チャリティー・フリー・マーケットと焼き菓子販売 (4月8日・ゴールドコースト)
・バンドール・ファーマーズ・マーケット募金とベイク・セール(4月3日・ゴールドコースト)
・絆主催、太鼓チャリティーコンサートと募金イベント(4月2日・ゴールドコースト)
・ロビーナハイスクール手作りアート・クラフト販売(3月31~4月2日・ゴールドコースト)






== 東日本大震災 == 



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