2011年4月2日土曜日

「貞観(じょうがん)地震」(869年)

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● Wikipediaより



asahi.com 2011年4月2日1時58分
http://www.asahi.com/national/update/0402/TKY201104010552.html

福島第一の揺れ、耐震設計の想定超える 2・3・5号機

 東京電力は1日、東日本大震災で被災した福島第一原発で耐震設計による想定を上回る揺れを観測していたと発表した。
 同原発は2006年に改定された新耐震指針に基づき想定を1.6倍にかさ上げしたが、過小評価だった。
 新指針での想定を超えたのは全国で初めて。
 原発の地震対策が揺らいだことになり、他の原発への影響も必至だ。

 新指針は、阪神大震災後の知見を踏まえ28年ぶりに改定。これに沿って各電力会社は08年3月、既存原発の揺れの想定を大幅に引き上げた。
 東電は第一原発が想定する地下の揺れを引き上げ、さらに個別に3、5号機について安全性は確保されると報告。
 経済産業省原子力安全・保安院も妥当だと評価した。

 公表されたのは最下階の地震計のデータで、
 2号機が想定の438ガル(ガルは揺れの勢いを示す加速度の単位)に対して、1.25倍の550ガルを記録。
 5号機で548ガル(想定452ガル)、
 3号機でも507ガル(同441ガル)
が観測された。

 新指針は
 「極めてまれで施設に大きな影響を与える地震動」
を想定するよう求めている。
 東電は、今回の地震の規模に近いとみられている
 「貞観(じょうがん)地震」(869年)
の揺れでも超えないと想定。
 超える場合もその
 確率は1万年から100万年に1回と評価していた。



 この確率が1万年から100万年に一回というのは科学的ではない。
 1万年前のデータがあるわけではない。
 とすると、ここに出てくる869年の「貞観地震」ということになるが。
 Wikipediaで見てみる。


 貞観地震(じょうがんじしん)は、貞観11年5月26日(ユリウス暦869年7月9日)に陸奥国東方の海底を震源として発生した巨大地震。
 地震の規模は少なくとも「M8.3以上」であったと推定されている。
 現在の地名では、東北地方の東の三陸沖と呼ばれる海域にある太平洋の海底が震源とされ、地震に伴う津波の被害も甚大であったことが知られている。
 約数十~100年ごとに起こる三陸沖地震に含まれるという考えから貞観三陸地震、上述の津波被害の観点から貞観津波ともいわれる。

 2011年(平成23年)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震との類似点が指摘されている

概要 [編集]

 「陸奥の国で大地震が起きた。
 稲妻が昼のように光り、人びとは立っていることができなかった。
 あるものは家の下敷きとなり、あるものは地割れに呑みこまれた。
 驚いた牛や馬があばれて走り出し、城郭、倉、門櫓や墻壁が無数に崩れた。
 雷鳴のような海鳴りが聞こえて海嘯が押し寄せ、たちまち海から遠くにあった城下にまで達した。
 見渡すかぎり水となり、野原も道も大海原となった。
 舟で逃げたり山に避難することができずに千人ほどが溺れ死に、あとにはなにも無くなった」
と被害の惨状が『日本三代実録』に記述されている。
 陸奥国城下は多賀城と推測されており、多賀城市の市川橋遺跡からは濁流で道路が破壊された痕跡も発見されているが、はっきり明記されているわけではないので異説もある。

 記録通り仙台平野に津波が溯上した痕跡があるが、この痕跡はこの地震以外にも複数存在することが分かっている。
 その痕跡から判断した場合、超巨大地震による津波により東北地方の太平洋側が襲われ、その威力で仙台平野が水没するという現象が約1000年間隔で繰り返されているとされる。

 津波堆積物調査から岩手県沖 - 福島県沖、または茨城県沖まで震源域が及んだ連動型超巨大地震の可能性が指摘されている。

 なお、この地震の5年前の貞観6年(864年)に富士山の貞観大噴火が起きている。


 三陸沖地震は数十年から百年の周期で繰り返し起こるということである。
 そのなかの最も大きかったのがこの貞観地震」ということになる。
 869年というと、平安時代にあたる。
 空海弘法大師がなくなったのが835年、遣唐使が廃止されたのが894年とあるから、ちょうどこの2つの間ころにあたる。
 今からだと、1,140年ほど前になる。
 1,100年ぶりの大地震ということになる。
 人間にとって遙かな昔だが、地球そのもものからくらべれば僅かな時。
 地球ができて約45億年という。
 

産経ニュース 2011.3.28 19:28
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110328/dst11032819290055-n1.htm

「研究成果を生かせなかった…」貞観地震の研究者

 「貞観地震の再来だ」。
 東日本大震災が起きた今月11日、超巨大地震のデータを目の当たりにした産業技術総合研究所の宍倉正展さんは
 「背筋が凍りつくような恐ろしさを感じた」
と振り返る。
 宍倉さんらは宮城、福島両県のボーリング調査などから、869(貞観11)年に東北地方を襲った巨大地震・津波の実態を解明し、
 「いつ、再来してもおかしくない」
と警鐘を鳴らしていた。
 だが、日本の災害史上最大規模の地震・津波は、研究成果を防災に生かそうとする途上で襲ってきた。

 「なぜ今、起きてしまったのか。
 1千年単位の長い周期のうち、たった数年待ってくれれば、防災対策を立てられたのに…」

 産総研で海溝型地震歴研究チームを率いる宍倉さんは、声をつまらせる。

 貞観地震の研究に着手したのは平成16年。
 宮城、福島県の沿岸の地層をボーリング調査で解析し、貞観地震の津波が運んだ砂の層の分布から津波の到達域を特定。
 太平洋沖を震源とする巨大海溝型地震が、大規模な津波を起こしたことを突き止めた。

 岩手県や茨城県ではボーリング調査による津波堆積物の特定が難しく、海水は砂層よりも内陸まで到達していたはずだ。
 「それを考慮すると、貞観地震の規模はマグニチュード(M)8・3より大きい」
と推定。
 ボーリング調査では、東北地方は500~1千年の間隔で、繰り返し巨大津波に襲われていることも判明した。

 直近の巨大津波は、貞観か室町時代(14~16世紀ごろ)で、
 「いずれにしても、いつ起きてもおかしくない状態にある」
と結論づけていた。

 「防災に生かさなくてはいけない」

 政府の地震調査研究推進本部に報告した成果は
 「海溝型地震の長期評価」に盛り込まれ、4月にも公表されるはずだった。
 推進本部は今年に入ってから大きな被害が予想される自治体に赴き、貞観地震再来の危険性を説明。
 しかし、自治体の防災担当者は
 「そんな長い間隔の地震は、対策を練っても仕方がない」
と、鈍い反応だったという。

 「研究者自身が説明しなくてはだめだ」。
 宍倉さんは今月23日に、福島県の防災担当者に直接説明する予定だった。
 「絶対に、対策の必要性を理解してもらわなければ」
と意気込んでいた矢先の3・11-。

 研究成果を防災に生かせなかったことが無念でならない。
 「1千年スケールの災害が起こり得ることを、行政の人たちも分かったと思う。同じ思いはもうしたくない」と、宍倉さんは声を振り絞った。


 われわれは人間であるかぎり、人間の寿命をベースに物事を考えてしまう。
 せいぜい伸ばしたとしても孫子の代までだ。 
 百年といったところだろう。
 自然はもっtおゆったり時を刻む。
 千年周期で繰りかえす波もあるということだ。
 とすれば、富士山大爆発が起こっても間違いではない

 言えることは一つ。
 過去に記録されていることは、今起こる可能性を無限大にもっている
ということだろう。

 『
毎日.jp 毎日新聞 2011年3月12日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110312ddm002040144000c.html

東北沖大地震:「阪神」の180倍規模 岩板400キロずれる
 ◇専門家「1000年に1度」

 東北沖大地震は、記録が残る中で国内最大の規模(マグニチュード=M)8・8を記録した。
 1995年に起きた阪神大震災(M7・3)の約180倍という、とてつもない巨大地震。
 気象庁によると、太平洋沖の岩手県から茨城県まで、複数の震源域が連動して動き、巨大地震になったとみられる。
 専門家は
 「死者1000人を出した貞観(じょうがん)地震(869年)に匹敵する
と指摘する。

 M8・8という規模は、どれほどのインパクトを持っているのだろうか

 地球の表面を覆う岩板(プレート)の境界では「プレート境界型」と呼ばれる巨大地震が起きやすい。大きな被害をもたらした過去の東海地震、東南海地震、南海地震などはいずれもプレート境界型。気象庁は、今回の東北沖大地震も海側の太平洋プレートが陸側の北米プレートの下にもぐり込むプレート境界で起きた地震と分析する。

 これだけの規模になったのは、プレートのずれが大きかったからだ。
 気象庁によると、今回、岩手県から茨城県までの南北約400キロ、東西約200キロがずれたとみられる。
 地震は、ほぼ南と北方向から圧力がかかる逆断層型で、ずれる面(断層面)に水平に押し合う力が働き、上側の部分が断層面に沿ってずり上がった。
 太平洋で起きるプレート境界型地震の典型的なパターンだ。
 最初の地震後に、茨城県沖や福島県沖などで起きている地震は余震と考えられる。

 筑波大の八木勇治准教授(地震学)は「少なくとも長さ500キロ、幅100キロ以上の断層が動いた。ずれ幅は最大で8メートル前後。福島県沖に大きなひずみがたまっているところもあり、複数の領域が一度に動いたと考えられる」と話す。

 古村孝志・東京大地震研究所教授(地震学)は
 「日本で起きる最大級の地震が起きた。
 2005年8月に発生した宮城沖の地震(M7・2)
のあと、震源域にずれ残った部分があり、そこが地震のきっかけになった可能性がある」
と指摘する。

 今回の震源の近くに、過去に繰り返し起きてきた「宮城県沖地震」の想定震源域がある。
 「今後30年の発生確率が99%」と予想されていた同地震の規模は「M7・5~8程度」で、今回のM8・8はその約90倍にもなった。
 気象庁は、
 「宮城県沖地震の想定震源域も破壊された可能性はあるが、想定を大幅に上回る範囲で破壊が起きた」
と分析する。
 このように、広域で連動して起きた巨大地震は、チリ地震(1960年)、スマトラ沖地震(2004年)がある。

 東北地方の地震に詳しい大竹政和・東北大名誉教授(地震学)は「これに匹敵する地震としては、大津波を引き起こし2万人を超える死者・行方不明者を出した1896年の明治三陸沖地震。余震は長く続くが、だんだん間遠になり、規模も小さくなっていく。震源域が広範囲なため、各地に影響が残るだろう」と話す。

 今回の地震との類似性が指摘される貞観地震は、869(貞観11)年7月に発生した。
 産業技術総合研究所の最近の解析によると、貞観地震の震源域は宮城県沖~福島県南部沖の長さ200キロ、幅100キロ、地震の規模はM8・4と推定される。
 政府の地震調査委員会の阿部勝征委員長は
 「今回の地震はすごい地震で言葉も出ない。
 貞観地震の再来かもしれない。
 過去1000年に1回起きるかという巨大地震だ
 最近は、東海地震や東南海地震、南海地震に注目が集まっていたが、東北地方の地震の見直しをしているところだった」
と話す。

 さらに古村教授は、
 「この地震をきっかけに大きな内陸地震が起きる可能性がある」
と指摘する。
 過去には、1944年に東南海地震(M7・9)、46年に南海地震(M8・0)が続けて起きたが、その間にあたる45年に内陸で三河地震(M6・8)が起きている。





== 東日本大震災 == 



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