2011年4月10日日曜日

想定をはるかに超えた津波

_



● ANNニュース から



 人は、自然の猛威に立ち向かうことはできるのか。
 というのは、愚問。
 人が自然を克服できるなどと思うのは思い上がりというもの。
 それを今度の津波は教えてくれた。
 人間それ自身が自然の一部なら、自然を超えるなどということは無理。
 つまり、自然というお釈迦様の手の平で生かしてもらっているのが人間という哀れな動物だということだろう。  


CNNニュース 2011.04.10 Sun posted at: 10:15 JST
http://www.cnn.co.jp/world/30002402.html

福島第一原発を襲った津波の動画公開 高さ14~15M

 東京(CNN) 東日本大震災で福島第一原子力発電所を襲った津波の様子をとらえた動画が9日、公開された。
 東京電力の調査によると、津波の高さは14~15メートルに達したとみられる。

 動画は長さ6秒。
 津波ががけにぶつかり、原発の建屋に襲いかかる様子が記録されている。
 東電によると、原発から900メートル南側の高台に避難していた作業員が撮影した。

 東電はさらに、窓ガラスが割れて書類が散乱し、天井パネルが崩落した事務棟内の画像なども公開した。

 福島第一原発は津波による浸水で非常用発電機や冷却用海水ポンプが停止し、原子炉の核燃料などを冷やす機能を失った。

 また7日深夜の余震では、東北電力東通原発で非常用発電機が故障。これを受けて経済産業省原子力安全・保安院は9日、原発の非常用ディーゼル発電機に関する保安規定を変更し、常時2台以上確保するよう各電力会社に指示した。

 7日の余震後、福島第一原発の作業員は一時退避したが、約8時間後に復旧作業を再開。
 2号機では高濃度の放射性汚染水を集中廃棄物処理施設などに移すための準備が進められた。
 1号機では水素爆発を防ぐため、格納容器に窒素を注入する作業が続いている。


 その詳しい映像はANNニュースのビデオで。


ANNニュース 2011/04/10 05:50
http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/210410001.html

【原発】高さ15m 巨大津波が原発襲った瞬間

<<映像>>
http://www.youtube.com/user/ANNnewsCH

 東日本大震災から11日で1カ月です。
 東京電力は、高さ15メートルの巨大な津波が福島第一原発を襲った瞬間の映像を公開しました。







 「津波」という言葉。
 先日、ブリスベンで洪水が起こった。
 いわゆる日本でいう鉄砲水が駆け下り、川から溢れた濁流が、川際の駐車場にとめてあった車を川下に流し去った。
 オーストラリアンはこれを「Tsunami:ツナミ」と表現した。
 日本人の表現では、津波は海から押し寄せて来るものであるが。


朝鮮日報 2011/04/08 09:40:53
http://www.chosunonline.com/news/20110408000020

【萬物相】韓半島と津波

 地球の表面は、厚さが平均100キロほどのリソスフェア(岩石圏)で覆われており、その下に流動性を持つアセノスフェア(岩流圏)がある。堅い表面はプレートと呼ばれる十数枚の大小の岩盤に分かれ、互いにかみ合った状態でアセノスフェアの上を漂っている。
 プレートは互いに押し上げ合い、ヒマラヤ山脈のような高い峰を作ることもあれば、衝突したり一方のプレートの下に沈み込んだりして、地震や火山噴火のような災害を引き起こすこともある。

 海洋プレートが揺れ動くと、海水が上下に動く。
 その波動は、池に石を投げ込んだときのように、同心円を描きながら広がっていく。
 波長(波の山から次の波の山までの長さ)が数十キロに達するうねりで、波の高さも1-2 メートルほどにしかならず、海中では感じることさえ難しい。
 だが、そのうねりが海岸に達するとき、波長が短くなり波の高さが増し、巨大な津波に変わる。

 「津波」という日本語は、1963年に国際公用語となった。

 津波の速度は海の深さに比例する。
 平均水深が4.2キロの太平洋では秒速204メートル、時速737キロで進む。
 そうはいっても、秒速3-6キロで伝わる地震波に比べ遅い。
 地震波の観測さえきちんと行えば、津波の予測と避難は可能ということだ。

 韓国の国立防災研究所がシミュレーションしたところ、秋田県西側の活断層地域でマグニチュード(M)8.0の大地震が発生した場合、津波は1時間36分で江原道の束草海水浴場に到達するという結果が出た。
 海岸から陸地へ50メートルの範囲で、0.8メートルの高さで浸水すると予測される。

 南側の三陟港、慶尚北道盈徳郡の河口港には、やや時間を置き、3.27メートルの浸水が予想される巨大津波が襲うと見込まれる。
 実際に、1983 年に秋田県西方でM7.7の地震が発生した際には、津波により韓国東海岸一帯で3人の死者・行方不明者が出た。
 93年の北海道沖での地震(M7.8)では、韓国で船舶35隻が破壊された。

 韓国はユーラシア・プレートの上に載っており、プレートの境目にある日本に比べ地震や津波のリスクが少ないことは事実だ。
 だが、完全に心配ないとはいえない。
 プレートの下の奥深くを震源とする、原因の分からない地震も発生し得る。
 78年に地震観測を始めて以来、韓半島(朝鮮半島)でもM2.0以上の地震が891回発生した。
 地震のモニタリングや観測、警報、避難体系など、防災システム全般に対する徹底した点検と備えが求められる。






== 東日本大震災 == 



_