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● オイル・ピーク時計
原発は順次廃止されていく。
その穴を埋めるのは、天然ガスと石油。
が、その石油、
あと、1年1カ月ほどで生産のピークに達するという。
つまり来年、2012年6月以降は、石油は採掘ピークを迎えて減り始めるということのようである。
ということは石油の価格が上昇しはじめるということらしい。
『
Gigazine 2011年04月03日 18:46
http://news.livedoor.com/article/detail/5463279/
見ているだけで恐ろしくなる、石油の消費量と石油ピークまでの期間を表した時計
東日本大震災による福島第一原発の事故で電力供給量が低下し、休眠していた火力発電所の稼働が再開されることになるなど、石油燃料には再び注目が集まりつつあります。
が、すさまじい勢いで増えていく石油の消費量を見ていると、これから先のエネルギーの行方について考えてしまいます。
毎分毎秒、リアルタイムでドンドン消費されていく石油の量と、
石油の産出量が最大となり、それから先は産出量が減少していくとされる
「石油ピーク」までの期間
を表した時計です。
時計の詳細は以下から。
This Peak Oil Clock is Absolutely Terrifying : TreeHugger
これが「石油の消費量と石油ピークまでの期間を表した時計」です。
ここでは、今日までに世界中で消費されてきた石油の積算量が表示されています。
なお、数字の単位はすべてバレル(1バレル=約159リットル)となり、
現時点ではトータルで77億2931万890バレル(約1兆2289億6043万リットル)が消費された計算に。
「Today」は、本日中に世界中で消費された石油の量を表しています。
つまり、1日に消費される石油は5439万8890バレル(約86億4942万リットル)ほどになるということです。
「Since Arriving」は、この時計を読み込んでから現在までに消費された石油の量を表しているというわけです。
また、このように石油ピークまでどれほどの時間が残っているのかを日数や時間で表しています。
現時点では、およそ
398日(1年と1ヶ月ほど)で石油の産出量が頂点
を迎えるようです。
太陽光発電や風力発電、地熱発電などのクリーンエネルギーが火力発電に代わるエネルギーとして注目を集めていますが、石油はエネルギーのみならず、さまざまな製品の材料としても不可欠な存在であるだけに、改めて石油について考えてみる良い機会かもしれません。
』
日本は原子力の次に石油が使用できなくなるかもしれない。
それは足音を立てて近づいてきているようである。
オイルピークとは観察者によって5年から10年のヒラキがあるようだ。
でも、近い将来やってくることだけは間違いないようである。
もちろん一部には、オイルピーク説を否定する学者もいるが。
『
Gigazine 2009年08月04日 14時17分21秒
http://gigazine.net/news/20090804_oil_field/
石油供給はこれから10年でピークに達し、石油が安い時代は終わる?
国際エネルギー機関(International Energy Agency:IEA)のチーフ・エコノミスト、Fatih Birol博士が
「主要な油田はすでに石油生産のピークに達しており、世界は景気回復が不可能になるほどのエネルギー危機に向かっている」
という警告を出したそうです。
博士によると、世界全体の他の油田での石油生産もこれから10年でピークに達するとのことで、2年前に計算された数値を上回るペースで生産量が減り始めているようです。
詳細は以下から。
Warning: Oil supplies are running out fast - Science, News - The Independent
IEAのチーフ・エコノミスト Fatih Birol博士によると、
世界の埋蔵量の75%を占めている800の油田
を詳細に調査したところ、
多くの大油田ですでに生産がピークに達しているようで、 2007年にIEAが計算した生産量は3.7%の下落だったのに実際は6.7%だったとのこと。
大油田以外での生産も、これから10年でピークに達するそうです。
「今日や明日ではありませんが、ある日、我々は石油を使い果たします。
その日、石油が我々に別れを告げる前に我々は石油から独り立ちしなければなりません。
今のすべての経済や社会制度は石油の上に成り立っており、変化には多くの時間と多くのお金が必要ですが、少しでも早く準備を進めなければなりません。
我々はこの問題をとても深刻に受け止めなければならないでしょう」
実際、石油需要が増加した場合に既存の油田の生産減少量をカバーするだけの新しい油田開発が間に合っておらず、石油危機の危険性が出ています。
大油田の最初の査定で、
IEAは世界的なエネルギーシステムは岐路に立っており、
供給を上回る石油需要は"明白に支えきれない"と結論を出しました。
もし石油需要量が現状のまま推移するのであれば、世界はサウジアラビア4つ分にあたる石油を見つけなければならず、
もし需要が2030年まで予想されている増加をたどるのであればサウジアラビア6つ分が必要となります。
すでにOPEC非加盟国での石油生産はピークに達しており、
石油が安い時代は終わった
と多くの政府は気付いているそうです。
このため、潤沢な石油埋蔵量を持つ中東やイギリスなどの国の市場での力は2010年以降強くなっていくと考えられており、石油の価格が高騰することで
世界経済の回復はさらに遅れることが予想されているとのことです。
よく
「石油はあと**年で枯渇してしまう」
と言われてきましたが、いよいよそれが現実味を帯びてきたのでしょうか。
』
ということは、日本は先進国のなかでもっとも早く、
エネルギー危機にさらされている
ことになる。
そして、日本の取組みが後を追う国の手本であり、教科書になるというわけである。
石油の枯渇を見据えて、各国は原子力に走ったが、今回の日本の福島原発事故で見直しが入った。
日本のような特殊な自然環境は例外的だが、それゆえに日本ではもう原発は消滅の道をたどるしかない。
とすれば、工業国家と言われる日本が、
そのような条件のなかで今後どういう歩みをしていくのか、
このことが世界の注視の的に絞り込まれているということになる。
さて、残されているエネルギーは今のところ天然ガス一つしかないのだが。
あとは豊かさを自制すること。
「腹一杯の豊かさ」から「腹八分目の豊かさ」へとシフトしていくしかない。
そしてこの「節度ある豊かさ」とは具体的にどういう形をとるものなのか、これから世界は日本をその視点でみてくるように思われる。
[◆ その後の話]
『
25today.com 2011年4月08日
http://www.25today.com/news/2011/04/post_5414.php
石油価格上昇傾向続く
国際通貨基金が判断
ドライバーは、サービス・ステーションに行く度にペトロール価格が上がっているのにはもう慣れっこになっているかも知れない。
無鉛自動車燃料価格は2年半前には一時的に高値を示したことがあるが、現在は高止まりしており、豪ドルの強さがなければオーストラリアでも輸入に頼っている原油価格はもっと高くなっていてもおかしくない状況だ。
今回の値上がりの原因は中東と北アフリカの産油国で続いている政情不安であり、現在は1バレル(159リットル)あたり$100を超えている。
ところが、国際通貨基金(IMF)の観測では、原油価格がじわじわと上がり続けている背景には
世界石油市場が原油枯渇期に突入
したことを示唆している。
IMFの石油価格分析報告で、新興市場経済が急速に発展を遂げており、それに伴って石油消費量は上昇傾向にあるが、それに対する石油供給成長率は下降傾向にある。
4月7日付で米国ワシントンで発表された報告書は、世界の生産量も長年経って最盛期を過ぎたような油田の占めるシェアが増大しており、生産量を増やそうにも生産経費と機会費用の両方が押し上げられることになる。
IMFのモデル化でも、中長期の世界経済成長に対して、緩慢で穏当な石油枯渇はそれほど強い足かせにはならないとしている。
「石油供給トレンド成長率が突然1%程度の規模で下落したとしても、中長期的な年間世界経済成長率の鈍化は0.25%以下におさまるだろう。
ただし、世界経済成長率に対する影響がそのように無害なものになることが当たり前だと考えることはできない。
石油枯渇の程度や経済成長に対する影響が現実にはもっと大きいという可能性もある。
地政学的なリスクなど原油供給を大きく引き下げるリスクはいくつかあり、石油枯渇が予想以上に厳しくなるとか突然大規模な変化が来るなども考えられる。
また、石油枯渇はかねてから予想されていることであり、
世界経済が枯渇期に円滑に自己調整していけるかどうかが不透明であり、それが経済成長に大きく影響する可能性もある」
と述べている。(AAP)
』
== 東日本大震災 ==
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