2011年4月1日金曜日

帰るべきか、とどまるべきか

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● 東京新聞より



レコードチャイナ 2011-04-01 07:12:20 配信
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=50322

帰国派VS残留派、家族からの「帰れコール」に在日中国人たちは…?―華字紙

 2011年3月30日、華字紙・中文導報は、放射能汚染を心配する郷里の家族・友人からの「帰れコール」にどう応えるべきか、苦悩する在日中国人たちの姿を紹介した。

 新浦安の高級マンションに住む朱青(ジュー・チン)さんは78歳になる母親の再三にわたる「帰れコール」に屈し、18日に一旦帰国した。
 もともと帰国するつもりはなく「チケットが取れない」と言い続けてきたが、震災後、断水したままの生活に不便を感じるようになり、帰国に踏み切った。

 「トイレも自宅から800メートル離れた小学校に行かないと使えないんです。
 飲料水も毎日、自衛隊からの配給に並ばなければなりません」。
 綺麗なトイレが使いたくて、タクシーで近くのホテルまで行ったこともあった。
 帰国すれば少なくともこうした不便からは解放される。
 だが、子どもの新学期に合わせ、31日には日本に戻る予定だ。

 一方、中国の家族からどんなに懇願されても帰らない中国人もいる。
 「天命に従うまでです。
 人は死ぬ時はどんなに抗っても死ぬ。
 逆に死なない時はどんなに死にたくても死なないんです」
と語るのは孔飛(コン・フェイ)さん。
 「中国の家族には『自分は運が強いから、そう簡単には死なない』と言って説得しました」
と語る。

 「地震そのものより、『帰れコール』にいちいち応える方が疲れます」
と言うのは娜娜(ナーナー)さん。
 「たとえ帰るにしても最低2週間は必要です。
 仕事もあるし、部屋や車、家具だってありますから。
 『すぐに帰れ』と言われても困ります」
と話していた。


 「帰るべきか、とどまるべきか」
 これは難しい選択。
 行くところのない日本人は日本列島にいるしかない。
 でも、行くアテのある人は、すこぶる悩むだろう。
 
 今回の三陸沖地震でプレートが動いた。
 そのためプレート全体に歪みが出ている可能性はおおきい。
 日本列島が2.4メートル動いたともいう。
 東海大地震の発生はないとはいえない。
 とすれば、東日本大地震の次は東京大震災となりうることも充分考えられる。


日本経済新聞 2011/3/13 19:43
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C9381959FE3E1E2E0938DE3E1E2E1E0E2E3E39793E3E2E2E2

日本列島、2.4メートル「動く」 
巨大地震でAFP通信

 AFP通信は13日、米地質調査所(USGS)研究者らの見解として、東日本巨大地震により日本列島の位置が8フィート(約2.4メートル)動いた可能性があると報じた。
 全地球測位システム(GPS)の観測点の1つが8フィート動いたほか、日本国土地理院が提供する地図からも位置のずれが分かるという。

 AFPによると、USGSの研究者は
 「この規模の地震になると、地盤の大きな移動が起きる」
 「断層のある場所では20メートル動いているだろう」
などとも指摘した。

 一方、今回の巨大地震を受けて地球の1回の自転に必要な時間が100万分の1.6秒だけ短くなったとする計算を、米航空宇宙局(NASA)の地球物理学者、リチャード・グロス博士が示した。AP通信などが伝えた。地震による衝撃で地球内部の質量の分布が変わった影響とみられ、ごくわずかに自転速度が増すという。




YOMIURI ONLINE  2011年3月18日13時32分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110312-OYT1T00222.htm

巨大な断層のずれ、長さ500キロ幅200キロ

 東日本巨大地震を引き起こした断層のずれの規模は、
 ほぼ南北に長さ500キロ・メートル、東西の幅200キロ・メートル
にわたる巨大なものだったことが12日、八木勇治・筑波大学准教授の分析でわかった。

 八木准教授によると、今回の地震は、おもにふたつの断層がずれて起きた。
 いずれも、日本列島が乗っている陸側のプレート(岩板)に海側のプレートが潜り込んでいる部分にある断層で、片方は岩手県沖から宮城県沖にかけて長さ約150キロ・メートルにわたって、もう片方は茨城県沖で約150キロ・メートルにわたって広がっていた。
 このふたつの部分では、プレート同士が固くくっついてひずみをためていた。

 宮城県沖の断層がまずずれ、それに連動して、茨城県沖の断層が、約70秒後にずれ始めた。
 最大のずれ幅は約20メートル
に達したと考えられ、深さ60キロ・メートルから5キロ・メートルまで及んだ。
 ずれが地表近くまで達したことで、大きな津波が発生したとみられる。


 では、東京大震災の可能性は。


東京新聞 2011年3月12日 夕刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011031202000149.html

遠隔地の揺れ誘発か 関東でも可能性



 東日本大震災の余震活動が続いた十二日午前、長野県や秋田県沖など、遠く離れた地域でも強い地震が相次いだ。
 気象庁は
 「三陸沖の地震に誘発された可能性がある」
との見方を示した。
 今後も、関東など他の地域で同様の地震が誘発される可能性も否定はできないとしている。

 地震発生のメカニズムは、東日本大震災の本震が「海溝型」、
 長野県栄村で震度6強となった同県北部の地震(マグニチュード=M=6・7)は内陸での「直下型」
で、タイプは異なる。

 ただ、M8クラスの海溝型の巨大地震が起きる前後、やや離れた内陸部などで断層がずれ動き、M7程度の直下型地震が起きた例は過去にもあった。

 1944四年12月に三重県沖を震源とする海溝型の東南海地震(M7・9)が発生、千二百人超が犠牲となった。
 そのわずか一カ月後の1945年1月には、愛知県の内陸で断層がずれ動いて直下型の三河地震(M6・8)が発生。
 東南海地震を上回る二千三百人余の犠牲者を出した。

 さらに翌1946年には和歌山県沖を震源とする海溝型の南海地震(M8・0)が起き、犠牲者は千三百人を超えた。

 今回の長野県北部の地震は、新潟県中越地方を南北に走る十日町断層帯の南端辺り、長野と新潟の県境付近で起きた。
 震源の真上では局所的に震度7程度の揺れがあったとみられる。
 余震も活発だ。
 直下型としては、2004年の新潟県中越地震、2007年の中越沖地震と同じタイプだ。

 プレート境界がずれ動いた海溝型の東日本大震災や十一日に続発した茨城県沖での強い余震とは異なるが、影響は排除できない。
 「震源の距離も離れており、直接の関係はないと思うが、応力(周辺の地盤が受けている力)の場が変わった可能性がある」(気象庁)
という。

 日本列島周辺は、陸側のプレートの下に海側から太平洋プレートやフィリピン海プレートが沈み込んでいるため、絶えず複雑な力が加わっている。

 同庁地震火山部では
 「普段から押し合いへし合いしている所に、M8・8というものすごい巨大地震が起きた。
 ただでさえ(強い地震が関東で)いつ起きてもおかしくないといわれている。
 応力の場の変化で誘発されることも、ないとは言えない」
と話している。


 それまでの地殻が長さ500キロ幅200キロにわたってズレたとすると、その影響はいろいろなところに出てくるはずである。
 ズレなかったところはズレを押しとどめるストレスが発生したはずであるから、それが溜まり続けると1年後、あるいは2年後に一気に吹き出してくる可能性もある。
 特に大地震を予想されている東海地震の起きそうな位置で、どの程度のズレあるいはそれを留めるために働いた圧力がかかったかである。
 もしそのヒズミが開放されると、東海沖地震になるわけだが、そうすると津波が東京湾を襲うことになる。
 東京湾は蛸壺型。
 入りにくいが、逆に水が出にくい。
 つまり水が貯まりやすい形。
 そこへ津波が第一波、第二波と押し寄せたら測定津波の高さの倍くらいの高さにまでなる。
 3mの津波は5mの高さになり、5mの津波は10mの高さになる。
 沿岸部は想定高さを越えた津波に襲われる
 
 幕張新都心とお台場は水没し液状化する。
 羽田は冠水して使えなくなる。
 江東ゼロメートル地帯は完全水没し、
 あふれた水は地下鉄を水路として東京中に吹き出してくる
 湾岸の1キロメート、2キロメートルの被害ではない。
 地下鉄が走っている全域が水浸しになる。
 関東平野といわれるなだらかな地域全域が水没する。
 まず、都市機能は完全にストップする。
 東京壊滅といっていい。
 そういう形に今の東京は造られている。

 言えることは一つ。
 もし、帰るところのある人は
 地殻地盤が安定するまで、東京を離れたほうがいい
 でなければ、生死の境で暮らすことになる。

 ちなみに、娘は東京で営業をやっている。
 「すぐに、帰ってこい」とは言わないし、言えない。
 昼間なら営業場所で、夜なら居住地で、もしかしたら通勤電車のなかで襲われるかもしれない。
 「まあ、しゃあない、日本人だから
 もし出会ったら不運と諦めるしかないだろう。
 もし、東京が壊滅したら、そして「生きていたら」こちらに避難しろということになろう。
 運がいいか、悪いか。
 これはわからない。
 生き延びて欲しいとは思うが。
 それしか回答はない。
 すべては「天の神様のいうとおり」になるのだろう。

 繰り返して言いたいのは、帰るところのある外国人は早めに避難したほうがいい。
 いまの地殻地盤は決して安定しているとは言い難い。
 何が起きても、不思議ではないということ。
 「帰るべきか、とどまるべきか」
の選択肢なら、「帰るべき」を選ぶべきである。

 放射能が怖くて子どもをほっぽり出して逃げ出した母親がいたが。
 これ、非難はできない。
 高校生と中学生の男の子。
 男の子だろう、自力で生きていけということだろう。
 今の日本、自力で生きて行くのに何の障害もない。
 中年が15年も自宅にこもっていることもできる社会である。





== 東日本大震災 == 



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